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業種・タイプで違うWEBマーケティングの方法

業種や事業のタイプによってWEBマーケティングの方法が異なることについて、意外と知られていないことはご存知でしょうか。

B2CとB2Bでも異なりますし、ローカル特化のビジネスなのか、広域でのビジネスなのかでも変わります。

自社の状況に応じた戦略を立てることで、効率的にマーケティング活動を展開しましょう。

メーカーなど広域が市場の事業者

広域を市場とするメーカーや全国的なターゲットを持つ事業者は、特にオンラインでの顧客への露出を強化することが重要です。

全国的な市場にリーチするためには、SEO対策やコンテンツマーケティングを効果的に活用する必要があります。

全国のターゲットに対する施策を行う

全国のターゲットにリーチするためには、広範囲にわたるマーケティング施策を展開することが求められます。

具体的には、次のような施策が有効です。

SEO対策の強化

SEO対策は、検索エンジンからのオーガニックトラフィックを増やすための基本です。

ターゲットキーワードを適切に選定し、コンテンツに組み込むことで、検索エンジンでの上位表示を目指します。

特に、競合他社が少ないニッチなキーワードを狙うことで、効率的にトラフィックを増やすことができます。

例えば、弊社のSEOを例に取ると「SEO+◯◯+△△」などの、検索意図が明確なキーワードを活用することで、特定のニーズを持つユーザーにアプローチできます。

反対に「SEO」などの単一のキーワードである場合は、検索意図が曖昧である上に競合も多く、費用対効果は高くありません。

また、内部リンクの最適化やメタタグの設定を行い、検索エンジンでの評価を向上させることも重要です。

ブログによる見込み客の集客

ブログは、見込み客を集客するための有効なツールです。

業界の最新情報や専門知識を提供することで、訪問者を集め続けることが可能です。

例えば、製品の使用方法やメンテナンス方法、業界のトレンドなど、ターゲットユーザーにとって価値のある情報を発信することで、信頼性を高めることができます。

また、ブログ記事内に内部リンクを設置し、他の関連ページへ誘導することで、サイト全体の回遊率を高めることができます。

さらに、ブログ記事の最後にCTA(コールトゥアクション)を設けることで、訪問者を具体的なアクション(問い合わせ、購入、資料請求など)に誘導します。

小売店やサービス業など商圏が絞られる事業者

小売店やサービス業など、商圏が特定のエリアに絞られる事業者は、その地域に特化したマーケティング施策を展開することが効果的です。

地域密着型の戦略を活用することで、効率的にターゲットユーザーにリーチできます。

自社の商圏に絞った施策を行う

商圏が限定されている事業者は、地域特化型のマーケティングを行うことで効果を最大化できます。

以下の方法を活用しましょう。

Googleビジネスプロフィールの活用

Googleビジネスプロフィールを活用することで、地域の顧客に対するオンラインプレゼンスを強化できます。

正確な住所、営業時間、連絡先情報を登録し、顧客のレビューに積極的に返信することで、信頼性を高めます。

また、写真や最新情報を定期的に更新することで、検索結果に表示されやすくなり、地元のユーザーからのアクセスを増やすことができます。

充実した情報のあるプロフィールと、全く情報のないプロフィールであれば、誰が見ても前者が選ばれるのは明白ですよね。

GoogleのAIは精度が高く、ユーザーの行動まで把握した上で上位表示させるビジネスプロフィールを選んでいるのです。

ローカルのポータルサイトの活用

地域特化型のポータルサイトに登録することで、地元のユーザーに対する認知度を高めることができます。

例えば、地域のイベント情報やニュースサイトに自社の情報を掲載することで、見込客へ露出することができます。

また、地元のビジネスディレクトリや口コミサイトに登録することで、信頼性を高め、地元の顧客を獲得しやすくなります。

被リンクの獲得にも繋がるため、積極的に活用しましょう。

エリアを絞ったリスティング広告の活用

リスティング広告を活用し、特定のエリアに絞って広告を配信することで、効率的に地域のターゲットユーザーにリーチできます。

Google広告やFacebook広告などの広告プラットフォームを利用し、地域設定を行うことで、広告の効果を最大化できます。

特に、特定の地域でのプロモーションやキャンペーンを行う際には、この方法が有効です。

広域・ローカル双方のWEBマーケティングで求められること

広域マーケティングでもローカルマーケティングでも、効果的なWEBマーケティングにはいくつかの共通の要素が求められます。

その中でも特に重要なのが、競合他社に対する商品・サービスの差別化です。

競合他社に対する商品・サービスの差別化

競争が激しい市場において、商品やサービスを他社と差別化することは非常に重要です。

差別化のための具体的な方法には、以下のようなものがあります。

独自性のある商品・サービス

自社の商品やサービスが提供する独自の価値を明確に伝えることが重要です。

例えば、品質の高さや特別な機能、カスタマイズ可能なオプションなどを強調します。

顧客のニーズに応じたサービス

ターゲット顧客のニーズや問題を深く理解し、それに応えるサービスを提供することで差別化を図ります。

例えば、特定の業界に特化したサービスや地域特有のニーズに応える商品などが考えられます。

ブランドストーリーの活用

自社の歴史やビジョン、ミッションを伝えることで、顧客との感情的なつながりを築きます。

特に中小企業は、地域密着をアピールすることで差別化を図ることができます。

顧客サービスの向上

優れた顧客サービスを提供することで、顧客満足度を高め、リピーターを増やすことができます。

例えば、迅速な対応や丁寧なフォローを行うことで、他社との差別化を図ります。

オンラインレビューの活用

顧客からのポジティブなレビューや評価を積極的に活用し、信頼性を高めます。

顧客の声をウェブサイトやSNSでシェアすることで、新たな顧客の信頼を獲得します。

差別化に成功することで、他社と比較して選ばれる理由を明確にし、より多くの顧客を引きつけることができます。

広域マーケティングでもローカルマーケティングでも、競争優位性を確立するために、これらの戦略を活用していきましょう。

この記事を書いた人

宮原 里歩

ReEMAコンサルティング代表 中小企業診断士

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