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中小企業に特化した経営支援は中小企業診断士に依頼するべき理由

地方の販売店や百貨店への卸しがメインで、オンライン販売に伸び悩んでいる——そんな悩みを抱える中小企業のマーケティング担当者の方は多いのではないでしょうか。

他社よりも優位性のある高品質な商品を持ちながらも、リソース不足でオンラインマーケティングに手が回らずに売上に伸び悩んでいる企業は少なくありません。

全国規模での販路拡大を目指すなら、中小企業診断士の力を借りることを検討してみてはいかがでしょうか。

本記事では、その理由と具体的なメリットについて詳しく解説します。

中小企業診断士とは

中小企業診断士は、中小企業の経営課題を総合的に診断し、解決策を提案する国家資格保持者です。

経営戦略、財務、マーケティング、人事労務など、多岐にわたる分野で専門知識を持ち、企業の成長をサポートします。中小企業の現状を客観的に分析し、最適な戦略を立案してくれる頼もしい存在です。

中小企業診断士の保有者は実務経験が豊富で、理論だけでなく実践的なアドバイスを提供します。

例えば、オンライン販売の強化を目指す企業には、デジタルマーケティングの専門知識を活かして具体的な施策を提案します。

また、経営者や従業員とのコミュニケーションを重視し、企業の文化や価値観を理解した上で支援を行います。

中小企業診断士の強み

中小企業診断士には、他のコンサルタントにはない独自の強みがあります。以下では、その強みを具体的にご紹介します。

強み①中小企業の経営に特化した経営理論の専門家

中小企業診断士は、中小企業特有の経営課題や環境に精通しています。

大企業向けの一般的な経営理論ではなく、中小企業に最適化された実践的なアドバイスを提供します。

つまり、貴社の現状に即した効果的な戦略を立案できるということです。

例えば、限られたリソースで最大の成果を出すための「選択と集中」の戦略や、ニッチ市場での競争優位性の確立など、中小企業ならではの課題に対応する理論と手法を持っています。

また、地域特性や業界動向を踏まえたアドバイスにより、より現実的な解決策を提示します。

強み②コンサルティング以外の専門分野を持つ

多くの中小企業診断士は、コンサルティング以外にも金融、IT、法務、労務管理などの専門知識を持っています。

これにより、経営全般から細部に至るまで総合的なサポートが可能です。

例えば、オンライン販売を強化したい企業には、ECサイト構築のアドバイスやSEO対策、SNSマーケティングの手法など、具体的かつ実践的な支援を行います。

また、資金調達が必要な場合には、金融機関との交渉や補助金・助成金の活用方法についてもアドバイスします。

強み③専門家同士を繋ぐコネクションを持つ

中小企業診断士は、他の専門家とも強いネットワークを持っています。

必要に応じて、税理士や弁護士、ITエンジニアなど、各分野のプロフェッショナルを紹介してくれます。

独占業務でないことで、診断士同士でクライアントが競合することも少なく、他分野へのコネクションを持っていることが非常に多いのです。

これにより、複雑な課題にもワンストップで対応できる体制が整います。

例えば、新しい事業を始める際の法務手続きや、知的財産の保護、システム開発など、専門的な知識が必要な場合でも安心です。

信頼できる専門家との連携により、効率的かつ効果的な経営支援が実現します。

中小企業の経営理論と中堅〜大企業向けの経営理論は全く異なる

中小企業と大企業では、経営環境やリソースが大きく異なります。

そのため、同じ経営理論を適用しても効果が出ないことが多いのです。

以下では、その具体的な違いを見ていきましょう。

違い①事業領域の絞り込むという考え方

大企業は多角的な事業展開が可能ですが、中小企業はリソースが限られているため、特定の事業領域に集中する必要があります。

専門性を高めることで、市場での存在感を強めることができます。

例えば、大企業は新規事業に投資する余裕がありますが、中小企業は既存事業で成果を出すことが求められます。

そのため、自社の強みを活かせる分野にリソースを集中させる戦略が有効です。

違い②経営資源の選択と集中という考え方

限られた人材や資金をどこに投下するかが、中小企業の成否を分けます。

大企業のように多方面に資源を配分する余裕はありません。

中小企業診断士は、この選択と集中の最適化をサポートします。

例えば、新製品の開発かマーケティング強化か、どちらに投資すべきか迷った場合でも、診断士はデータ分析や市場調査を行い、最適な判断をサポートします。

違い③顧客の絞り込みという考え方

大企業は幅広い顧客層をターゲットにできますが、中小企業は特定のニッチな市場や顧客層に焦点を当てることで、深い信頼関係を築くことが可能です。

例えば、特定の地域に密着した商品やサービス特定の年齢層や趣味嗜好を持つ顧客に特化したビジネスなど、細分化された市場での競争力を高めることができます。

中小企業が大企業の経営理論を真似すると失敗する

大企業の成功事例をそのまま中小企業に当てはめても、うまくいかないことが多いです。

規模やリソース、ブランド力などが異なるため、同じ戦略では効果が出にくいのです。

自社の実情に合った戦略を立てることが重要です。

例えば、大規模な広告キャンペーンを真似しても、予算が足りず効果が限定的になってしまう可能性があります。

また、大企業が持つ流通網や販売チャネルをそのまま模倣することは現実的ではありません。

あなたの会社が勝てる領域は必ずあります

中小企業には大企業にはない強みがあります。

それは、柔軟性や迅速な意思決定、そして顧客との近い距離感です。

これらを活かすことで、大企業には真似できない価値を提供することができます。

例えば、顧客からのフィードバックをすぐに商品開発に反映させたり、地域のニーズに合わせたサービスを迅速に展開したりといったことが可能です。

中小企業診断士は、こうした強みを見極め、最大限に活用するためのアドバイスを提供します。

中小企業が勝ち残るための戦略

では、中小企業が市場で勝ち残るためには、具体的にどのような戦略が必要なのでしょうか。

以下に、そのポイントをまとめました。

戦略①自社の強みを徹底的に活かす

まずは自社の強みを再確認しましょう。

それが高品質な商品であれ、独自の技術であれ、他社にはない価値を見極め、それを最大限に活用します。

中小企業診断士は、SWOT分析やバリューチェーン分析などの手法を用いて、貴社の強みと弱みを明確化します。

そして、その強みを活かした戦略立案をサポートします。

戦略②特定の顧客に刺さる商品・サービスを作る

ターゲットとする顧客層を明確にし、そのニーズにピンポイントで応える商品やサービスを提供します。

これにより、顧客満足度を高め、リピート率を向上させます。

例えば、健康志向の高い40代女性をターゲットにしたオーガニック食品や、環境に配慮した製品など、顧客の価値観に合わせた商品開発が効果的です。

戦略③商品・サービスを絞り込む

多くの商品やサービスを提供するよりも、特定の分野に特化することで専門性をアピールできます。

これが信頼感の向上とブランド力の強化につながります。

たとえば「最高に美味しい豚骨ラーメン」が食べたい時、あなたならどんなお店を探しますか?

きっと味噌ラーメンや醤油ラーメンなどとメニューが多彩なお店より、豚骨ラーメンの専門店を探すはずです。

つまり専門店としてのポジショニングを確立することで、価格競争に巻き込まれずに高付加価値を提供できるということなのです。

また、専門性が高まることで「豚骨ラーメンがとても美味しい”あのお店”」と、メディアやSNSでの話題性も向上します。

戦略④環境を活かして顧客へリーチする

オンラインマーケティングやSNSを活用して、これまでリーチできなかった全国の顧客にアプローチします。

中小企業診断士の助言により、効率的なマーケティング戦略を立案できます。

例えば、SEO対策を行い自社サイトの検索順位を上げる、SNS広告を活用してターゲット層にリーチする、メールマーケティングで既存顧客との関係を深めるなど、具体的な施策を実行します。

戦略⑤徹底的なファン化でリピート顧客を囲い込む

一度購入してくれた顧客との関係を深め、ファンになってもらうことで、安定した売上を確保します。

顧客とのコミュニケーションを重視し、信頼関係を築きましょう。

定期的なニュースレターの配信や、顧客限定のキャンペーン、アフターサービスの充実など、顧客満足度を高める取り組みが重要です。口コミや紹介による新規顧客の獲得も期待できます。

戦略⑥中小企業こそWEBマーケティングを活用する

限られたリソースで最大の効果を得るために、WEBマーケティングは欠かせません。

SEOやSNS広告を駆使して、新規顧客の獲得とブランド認知度の向上を目指します。

オンラインでの販路拡大は、地理的な制約を超えて全国、さらには海外の顧客にもアプローチできる大きなチャンスです。

中小企業診断士は、中小企業の経営に特化した知識で最適なプラットフォーム選定や効果的なコンテンツ制作のアドバイスを提供します。

まとめ

高品質な商品を持ちながらも、オンライン販売での伸び悩みに悩む中小企業の方はとても多いです。

限られたリソースを活かすために商品を育てることに力を入れてきた訳ですから、仕方ないことです。

ですから中小企業診断士は、貴社の強みを最大限に活かし、最適な戦略を提案してくれる頼れるパートナーとなるはずです。

多くの企業で人手不足で手が回らないオンラインマーケティングも、専門家の力を借りれば効率的に進めることができます。

全国規模での販路拡大を目指すなら、ぜひ中小企業診断士への依頼を検討してみてください。

専門知識とネットワークを活用することで、これまで見えなかった課題が明確になり、新たな成長への道筋が見えてくるはずです。

最後に、行動を起こすことが成功への第一歩です。貴社の未来を共に切り拓くために、私たち中小企業診断士と手を取り合い、新たなステージへ進んでいきましょう。

弊社、リーマコンサルティングは中小企業の経営サポートからWEBマーケティングまでをトータルでサポートしています。

特にWEBマーケティングについては専門の中の専門ですから、ぜひお気軽にご相談のご連絡をください。

この記事を書いた人

宮原 里歩

ReEMAコンサルティング代表 中小企業診断士

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